会社に行こうとすると、体が震えるようになった
会社に行こうとすると、体が震える。
理由は分からない。
ただ、怖い。
駅のホームに立っていると、
「このまま落ちたらどうなるんだろう」
と考えてしまう。
正直、あの頃の自分はかなり危ない状態だった。
でも当時は、こう思っていた。
「上司が悪いからこうなったんだ」と。
でも今なら分かる。原因はそれだけじゃなかった
あのとき自分が崩れた原因は、上司だけじゃなかった。
むしろ本当の原因は、もっと前から始まっていた。
なんとなく働いていたあの頃
新卒で入社して、3年目。
将来的にはそれなりに出世して、
しっかり稼げるようになりたいと思っていた。
でも周りは優秀な人が多くて、
正直「ついていけていないな」と感じることもあった。
それでも、必死で目の前の仕事はこなしていた。
そう。
必死で「こなしていた」んだ。
今思うと、ここが問題だった。
「こなす」ということは、言われたことをやるだけだった。
なぜこの仕事をするのか。
この仕事を通して何を良くしたいのか。
自分は具体的に何をしたいのか。
そういうことを、ほとんど考えていなかった。
タスクはなんとか終わる。
でも、何も残っていない。
成長している実感がなかった。
チャンスだと思って異動を選んだ
それでも、上司から一定の評価は得られていた。
そしてあるとき、異動の話が出た。
異動先は、より上流の仕事ができる部署だった。
しかも、元々この会社で自分がやりたいと思っていたことに近い仕事だった。
「これはチャンスだ」
そう思った。
このまま何も変わらないのが怖かったし、
やりたい仕事に近づけるなら、前に進みたいと思った。
だから、自分は異動を選んだ。
正直、前向きな選択だったと思う。
でも——。
その異動先で付いたOJTの上司が、
自分にとって最悪の相手だった。
否定され続ける日々が始まった
その上司は、かなり癖のある人だった。
- 自分のやり方以外は認めない
- 常に自信満々
- とにかく否定的な言葉が多い
「使えない」
「ゴミ」
「お前はできないやつだ」
そんな言葉を、何度も言われた。
1〜2時間、立たされたまま言われ続けることもあった。
最初は反発もあった。
でも、だんだんと考えが変わっていった。
「自分は本当にダメな人間なんじゃないか」
そう思うようになった。
崩れ始めたのは、そこからだった
上司と話すのが怖い。
会社に行こうとすると震える。
朝、起きられない。
毎日がただただ憂鬱。
気づいたら、こう考えていた。
「なんで働いてるんだろう」
「なんで生きてるんだろう」
そしてある日、駅のホームで、
「このまま落ちたらどうなるんだろう」
と考えていた。
ギリギリで踏みとどまった
そのとき、ほんの少しだけ冷静な自分がいた。
「ここで終わるのはさすがに違う」
そう思って、すぐに産業医に相談した。
話を聞いてもらえば楽になると思っていた。
でも現実は違った。
何も変わらなかった。
「もう薬しかない」と思った
頭にずっとかかっている重たい感覚を、どうにかしたかった。
とにかく楽になりたかった。
評判の良くないメンタルクリニックだった。
正直、怖かった。
でも、そんなことを言っていられる状態じゃなかった。
藁にもすがる思いで受診した。
本当に危なかったのは、その前の自分だった
当時はずっと思っていた。
「上司のせいでこうなった」
もちろん、上司との相性や環境は大きかった。
否定的な言葉を浴び続ける状況が、まともだったとは今でも思わない。
でも今なら分かる。
本当に危なかったのは、その前の自分だった。
- なんとなく働いていた
- 何も考えていなかった
- 自分の土台がなかった
だから、逃げ場がなかった。
耐えるしかなかった。
そこに環境の悪さが重なって、一気に崩れた。
自分が崩れた背景には、「仕事をこなすだけで、自分で考えられていなかったこと」もありました。
その危うさについては、こちらの記事で詳しく書いています。
仕事をこなすだけで不安になる理由|新卒3年目でこのままでいいのか悩む人へ
崩れるのは、突然じゃない
あのときの自分は、特別じゃないと思う。
むしろ、
「まだ大丈夫」と思っている人ほど、近い状態にいるかもしれない。
なんとなく仕事している。
特に成長も感じていない。
でも、今はなんとかなっている。
それ、本当に大丈夫だろうか?
自分は、
「なんとなく働いていた時期」があって、
「逃げ場がなくなって崩れた」。
もしあのとき、少しでも違う選択をしていたら、
あそこまで追い詰められなかったかもしれない。
じゃあ、どうすればよかったのか?
それは、当時の自分が一番知りたかったことだ。
そして今なら、少しは言語化できる。
次の記事で、その話をする。
